「……由宇?どした?」

気が付けばカズが私の顔を心配そうに覗きこんでいる。

「っ大丈夫!なんでもないよ。」

せっかく4人で遊びに来たんだから、考え事なんかしないで楽しまなきゃ。

「ホラ、皆そろったし入ろ?」

心のモヤモヤを吹き飛ばすように、自らカズの手を引っ張って中に進む。



「何乗りたい?」

「由宇、最初はやっぱ絶叫系だろ?」

だよね!


「綾は大丈夫か?」

「大丈夫だよーむしろ大好き!」

綾と旬くんはフンワリとした雰囲気で、見ていて微笑ましい。

「…意外だな。」

旬くんは嬉しそうに綾を見てる。

「旬、何がそんな嬉しいんだよ?」

からかうように旬くんの腕を肘でつつくカズ。