完:嘘つきは恋の始まり


「実は………旬くんと付き合うことになった。」

へ?

旬くんと付き合うことになった!?

「おめでと!…え、何で?いつ!?」

「実は……」














『お疲れ様でしたー!』

やっと終わった。

バレー部はお昼にも集まることがあるから大変。

旬くんも弓道部の集まりでお昼いないみたいだから、由宇が大変かも。

由宇が冗談で告白して、付き合い始めた。

カズくんといる時は楽しそうなんだけど…たまに、急に後悔の波が押し寄せてくるらしいから。

早く戻んなきゃ!

部活で配られた紙を抱えて、教室に向かって走る。



――――ドンッ

「キャ……ごめんなさい!」