完:嘘つきは恋の始まり


私もなんで顔赤くなるのよ!

もー恥ずかしい。

「あ、戻ってきたよ。」

カズの声で顔をあげると、2人が一緒にこっちに向かっているところだった。

「2人ともなんで一緒なの?」

「あー、そこでたまたま会ったんだよ。」

シレっとした顔で言う旬くんとは対照的に、綾の顔は真っ赤だ。

たぶんさっきの私より赤いよ?

何かあったなー。

あとで詳しく突っ込んで聞いてみよ。





「由宇、お待たせ。」

「いーよいーよ。部活お疲れ!」

綾に話を聞きたいなって思ってたら、お昼のあと綾からメールで

:私の部活終わったあと会える?:

ってゆうメールがきた。

私の返事はもちろんOKで、学校の近くのファミレスで会うことになった。