「ねーカズ。あの2人ってどーなのかな。」
「あの2人?…って、旬と綾ちゃん?」
今はお昼で、旬くんと綾は部活の集まりでいなくてカズと2人。
旬くんは弓道部の部長になったらしい。
「そーその2人。どー思う?」
「どーって言われてもなー…。俺さ、旬の恋バナとか聞いたことないし。」
「全然話さないの?」
旬くんらしいっていえばらしいけど。
「旬は俺の話ばっか聞いてるからなー。旬は話さないよ。」
顔が熱くなった。
それと同時に胸がツキっとした。
私のこと話してるんだ。
こんな奴なのに。
確かに付き合ってるんだけどさ。
「あれ、由宇なんか顔赤いよ?どした?」
この鈍感!
「何でもないっ。」

