「それ俺の連れなんで 放してください。」 聞き覚えのある声がして 男の手が少しゆるくなった。 「ちっ、気づくのはえーよ。」 腕から手が離れ 私は力が抜けてそのまま座り込む。 「大丈夫か?なにもされてないか?」 「うん、大丈夫。 助けてくれてありがとう。」 太陽君の顔を見たらホッとして 涙が落ちた。 海水みたいにしょっぱい 大粒の涙が。