私は全力で走っていった。 運動神経がそれほどよくもないのに その少年を助けたい一身で。 道路は目の前なのに遠く感じる。 すぐに息が切れる。 でも全力で走った。 なんでその少年を助けたいと思ったかは わからないけど 助けなくちゃいけないって思ったんだ。 ここで私が動かないと駄目だって思ったんだ。