どうでも良い・・・

仕事が終わり、いつもの帰り道をトボトボと歩く。


真ん丸な月が夜空を不気味に照らしていた。


いつものバスに乗りいつもの席に座った。


しかし今日だけはいつもより一つ前のバス停で降りた。


なぜかは解からない。


もう時刻は19時を回っている。


でも、なぜか公園のブランコに腰を下ろした自分がいた。


タバコに火をつけ夜風を感じる。


ため息交じりに煙を吐き出し意味のない時間を過ごしていた。


そんな時だった。


公園の隅に数人の高校生がいることに気付いた。


だからってどうでも良い。


大人が公園に来てはいけないルールなどない。


どうでも良い。


だが視線が気になっている自分がいる。


無性に腹が立った。


若い頃の俺なら…


いや、そんなことは関係ない。


今も昔も俺は俺…