雨降って、血固まる。

「その年で慣れてるとかヤバいって。でもさぁ…11には見えねえよなぁ」



男は私の首元を、そのねちっこい指先で撫でた。



「いくら?」


「は?」


「金、いくら出す?」


「そんなもん払うわけねぇだろ」


「なら触るな」


「もう無理」



男が興奮しているのは明らかだった。



もう諦めるしかないのだろうか。