雨降って、血固まる。

カウンターに肘をつき、手のひらにあごを乗せた状態でギンをじっと眺めた。



つくづく綺麗な顔をしている。



この人は…



笑った事があるのだろうか…



この人の笑顔を見た事のある人間はいるのだろうか…



母親?
恋人?



想像力をいくら働かせてもそんな人間は思い浮かばなかった。