「そうか…。
弟くん、ここに寝かしてあげなさい」
そう言ってソファを指差した。

俺はそこに柚希をおろす。

「君たち、家ないんだよね…?」
頷く。

「よし、わかった。
君たちはもう家族だ。
安心しなさい」

「ありがとうございます!」

正直、大人は怖い。
だけど俺たちが生きていくには
大人に頼るしかない。

___無力だから。