「晴也…俺、こわいよ…」

「うん…柚希、逃げよう」
1つ上の兄、晴也はそう言いながら
俺の腫れている左頬に
湿布をはってくれた。

逃げる…?

俺たちは逃げれるの?

俺は晴也を見た。

「大丈夫。俺が守ってやるから」
そう言って微笑んだ晴也。

「…うん!」