「なっ、何ですか?

 わ、私何も・・・。」


そう思っていた朱莉だけど、


内心過去のことで頭がいっぱいだった・・・。


「俺は・・・

 立花をたくさん傷つけた・・・。」


「え・・・?」


「悪いことをしてしまった・・・。

 何度謝っても許されないと思う・・・。

 けど、すまなかった!!」


朱莉は頭の中がいっぱいになった。


巧は何を謝っているのか・・・。


けど・・・思い当たるのは


1つしかなくて・・・、


「・・・幼稚園の頃のことですか・・・?」


おそるおそる聞いてみた。