「ちょっと!!

 そこ退きなさいよ!!

 何であんたみたいなのが

 食堂にいんのよ!!」


「・・・なんか喧嘩かなぁ?」


「かもね。」


愛海は心底めんどくさいと思った。


ん・・・?


「朱莉、真ん中にいるの仲居じゃない?」


「・・・え!?ほんとだ。」


「邪魔だって言ってんだろ?

 早くそこ退けよ!ダサ男。」


「すいません・・・。」


でも、仲井は退かなかった。


「ダサ男なんかが、

 食堂なんて使うなよ!」


「何か・・・たいへんなことに

 なってない・・・?」


「んー、たぶんなってるよ。」


その時・・・


朱莉は巧と目が合った・・・。