「たぶん、私の好きな人あの人だ!!」
・・・えっ?
・・・ん?
「・・・はっ!?何言ってんの!?」
「愛海、反応遅いよ。
うん、間違いないね。」
朱莉ってあんな人好きになるわけ・・・?
ちょっと呆れる。
「ありえない・・・。
あんな人を好きになったわけ?」
「うん、あの眼鏡と、
カツラを取ったら絶対カッコイイよ!」
眼鏡・・・?
カツラを取る・・・?
意味が分からない・・・。
「朱莉、何言ってんの?
あの髪の毛は地毛に決まってるじゃん。」
愛海は笑いながら言ってやった。
「ううん、あれは偽物だよ。
私なら分かる。
・・・でしょ?愛海?」
そうだった・・・。
朱莉のお父さんとお母さんは美容師だ。
それに朱莉も・・・
