かよこ、ごめんね。



かよこは落ち着きを取り戻すと
いきなりこう言った。

「お父さんを…殺したい…」



言葉が出なかった。
私にすれば、殺すなんて
絶対に駄目だ。
でも、かよこは殺されるくらい
毎日耐えてきた。

警察に相談することも
提案した。

だけど、かよこは反対した。

警察を信頼していないらしい。

更にもうひとつの事実を知った。