そして目が覚めると、12時を過ぎていたというわけで……。
日中は特に予定もないけれど、夕方からは結婚式場で最後の打ち合わせがあり、この時間だとあまりのんびりも出来なさそうだ。
寝室に向かいベッドに腰掛けると、まだ夢の中の遼さんの頬をつつく。
「遼さん、もうお昼過ぎてるよ。起きて、遼さんっ」
頬をつつくだけでは寝返りをうつだけで、なかなか起きてくれない。
遼さんの肩を揺らそうとベッドの上に乗り身体を近づけると、布団の中からスッと伸びてきた両腕に掴まれ、そのまま身体を引きずり込まれてしまった。
「わぁぁ! 遼さん起きてたの?」
「おはよう、梓」
私の質問には答えず身体を抱きしめると、おはようのキスをした。
「おはよう」
と、いつもならここで二人起き上がり、朝の準備にとりかかるのだけど……。
今日の遼さんは違った。
ニヤリと意味深な笑みを漏らすと、ペロリと舌なめずりをした。
え? まさか? そういうことっ!?
遼さんから身体を離そうとすると唇を這わせ首筋を吸い上げられて、そんな余裕もなくなってしまう。
鎖骨をやんわり甘噛みされると、それだけで自分の意志とは関係なく甘い吐息を吐いてしまった。
「可愛い」
「可愛くないし……。ねぇ遼さん、お昼からこんなことして……」
「いいじゃん。夫婦になる前、最後のエッチ」
その言葉と同時に遼さんの手が服の中に滑りそっと胸を包みこみ、すでに感じて尖った先端を刺激されれば、私の意識は嬌声と共にどこか遠くへといってしまった。



