翌日の昼休み。
俺は生徒会室のソファで横たわっていた。
このシャンデリアは気に食わないけど、大きな窓から入る日差しが堪らなく気持ち良い。
昨日遅くまでバイトしていた俺は、暖かさとソファの柔らかさの力によってらすぐに寝入ってしまった。
どのぐらい寝ていたかわからない。
ふと誰かいる気配がして薄目を開けると、谷本麗奈が手の届く場所で俺の顔を見ていた。
「ふふふ。可愛い寝顔しちゃって。いっその事ずっと寝てればいいのに」
俺が起きたのも知らないで独り言を言う彼女が面白くて、俺は寝てる振りを続ける。
「うわー…睫毛長い…肌も綺麗だし」
やばい、笑っちまいそう…
口ずっと開いたままだし。
学園じゃいつもお嬢様の仮面被ってるくせに、一人になるとやっぱ普通の女子なんだな。

