「一番に紹介は出来なかったけど…この人が私の大事な人です。お祖父様のように温かい笑顔と人情を持っていて、愛に満ち溢れていて…本当に素敵な方です」
時々大輝と視線を合わせて微笑みながら、祖母に私の想いが伝わるように話す。
今の祖母は嫌い。
だけど確かに、大好きだった時期もあった。
祖父が亡くなってから祖母にどんな心の変化があったのかわからないけど、もう一度あの大好きだった祖母に戻ってほしい。
そしたらきっと、分かり合えると思うから…
「私はお祖父様とお祖母様のように、いつまで経っても仲が良くて愛し合ってる夫婦になりたい。彼とならそんな夫婦になれる自信があります。いえ、彼としかそうなれません」
「絶対に麗奈を幸せにします。俺達の交際を許して下さい。お願いします」
「お祖母様。私からもお願いします!お祖母様にきちんと認めて頂きたいんです」
私と大輝は深く深く頭を下げた。
祖母はきっと…わかってくれる。
だって、だって…
私の“おばあちゃん”だから。

