君のいる世界





「こういうの好きだと思って…」



「…ありがとう…っ……凄く、嬉しい…」



そう言って再び綺麗な涙を流す麗奈が愛おし過ぎて、俺は麗奈の腕を引っ張り華奢な身体を抱き締めながらキスをした。




「…んんっ……はぁ…」



啄ばむようなキスから大人のキスまで。


ゴンドラ内に麗奈の甘い吐息が響く。




ずっとこうしたかった。


今朝、待ち合わせした時から観覧車に乗るまで、すれ違う男が麗奈を見てくるのが嫌で嫌で堪らなかった。


短いスカートもそうだけど、麗奈本人は自覚がないが相当可愛い。


学園でも麗奈を本気で好きな奴は多いし。




だけど、こいつは俺のだ。


誰にも渡さない。




絶対に…





俺は観覧車が下に到着するまで、麗奈を堪能した。




その後、テーマパークを出た俺達は食事をしてから家路に着いた。