君のいる世界





うっ…怖…


すでにガクガクと足が震えてる。


だけど、それがバレないように必死で震えを抑え毅然とした態度を演じた。




「おっ!可愛いね、お嬢ちゃん」



「この制服、あのお嬢様学校じゃね?」



「じゃあ一緒に良いことしようぜ?どうせお金持ちのお嬢様は金使って色々と遊んでんだろ?」



そう言って金髪の男が私の手首を強く掴んだ。



「離して!」



振り払おうと暴れても、更に掴む力が強くなるだけ。



「威勢がいいねぇ。気の強い女、好きだぜ?でも、大人しくしないとぶっ飛ばすぞ!?」



その男の怒声に、私は思わず首を竦めた。


これ以上逆撫でするようなことしたら確実にやられる。


もう隙を見て走って逃げるしかない…




私は女の子の位置を確認して覚悟を決めた。