君のいる世界





「どうして無理したんだよ?」



「……」



俺が聞くと、麗奈は肩を少しだけビクッと揺らした。


その後も俯いたままで話す気配がない。




「はぁ…もういいから。怒ってないからそんな落ち込むなよ。それより何か冷たい飲みもん買ってくるから、ここで大人しく休ん……「「ーーーー…もん」」




突然、麗奈が弱々しい声で俺の言葉に被せてきた為、何を言ったのかよく聞こえなかった。




「麗奈?」



「…大輝がジェットコースター好きだと思って…大輝にも楽しんでもらいたいから…だから、どうしても乗りたかったんだもん」



足の上に置いた麗奈の手に、涙の粒がぽたっと数滴落ちる。




「なんで、俺がジェットコースター好きだって思ったの?」



「だって、ここに来てからジェットコースターの前通る度に乗りたそうな顔してたよ…子供みたいに、目キラキラさせて…違うの?」



「お前…」



なんでこんなに可愛いんだよ。


苦手なのに、俺が好きだからって…




俺は小さくなってる麗奈の身体を優しく抱き締めた。


ふわっと麗奈の甘い香りが鼻を掠める。