あれから一週間、大輝の心からの笑顔を見ていない。
クリスマスには見れるといいな。
大輝はきっとあのテーマパークに行って、気持ちの整理を着けようとしてるんだと思う。
なら私も精一杯協力しよう。
大輝の心が晴れるように…
そして数日が経ち、クリスマス前日。
二学期の終業式後、少しだけ生徒会室で大輝と過ごしお母さんの弁当屋に向かった。
実はお母さんと再会してから、弁当屋の人手が足りない時に何回か手伝いをしている。
今日も夕方から手伝ってほしいとメールが入り、康君にお願いして承諾を得た。
弁当屋の仕事はバイト経験のない私にとって良い社会勉強で、有意義な時間を過ごしている。
大輝は「色々と心配だ」とか言ってるけど、特に大きな失敗は今のところない。
お母さん曰く、大輝が心配してるのはそういうことじゃないらしいけど私にはよくわからなかった。

