「あの、じゃあこの……「「おい。何してんだよ?」」
私が一番人気のケーキを指差したと同時に、後ろから聞き慣れた声が聞こえた。
「あ…大輝!どうしたの?」
「どうしたの、じゃねぇよ。迎えに行くから店で待ってろってメールしたろ?」
「え…?」
私は慌てて鞄から携帯を取り出すと、待受画面にはメールの受信を報せるマークが表示されていた。
「ごめん…見てなかった…」
「ふ〜ん。で、誰と食べるためにケーキを予約しようとしてたわけ?」
「いや…これは、その…」
大輝とじゃなくてお母さんとだなんて、なんか少し言い辛いような…
私は口籠もり、思わず視線を逸らしてしまった。
「…行くぞ」
「え?ちょっと…」
大輝は急に私の腕を引き、大通りに向かって商店街を止まることなく突き進んだ。
なんか、今日の大輝…少し機嫌が悪い…?
私がメール見なかったせいかな…

