君のいる世界





「ふ〜ん…ならお仕置きだな」



「え!?」



会長の突拍子もない言葉に驚いて声を上げると、振り返る間もなく柔らかくて生温かい物が首筋を滑った。


会長の腕が身体を押さえつけているため逃げれない。


私はその甘い痺れにただ耐えるしか出来ない。




やがて会長はドレスから露わになっている肩、そして肩甲骨へとキスの雨を降らしていく。




「早く言わねぇと、どうなるかわかってんのか?」



会長は意地悪そうに言うと、ドレスの背中にあるファスナーに手を掛けた。


少しずつ、ゆっくりとファスナーが降りていく気配を感じる。






「ま…待って!!」



私の声が生徒会室に響く。


会長はファスナーを降ろす手を止めた。




「呼ぶから…だから、ファスナー上げて?」



「ふっ。呼んだらな」



ニヤッと口の端を上げた会長は、腕の力を緩めて私の顔を覗き込んだ。