俺の理性はこいつの甘い吐息によって完全に崩壊していた。
俺は谷本麗奈の匂いに誘われるように首筋に顔を埋める。
「あ…やめ……っ、ん…」
耳朶を甘噛みすると、谷本麗奈は背筋をビクンとしならせた。
その反応に俺の欲求はみるみるうちに加速していく。
甘くて滑らかな肌を夢中で貪りながら、ブラウスのボタンと胸を締め付ける下着のホックを外す。
これ以上進んではいけないと、頭ではわかっているのに止まれない。
それよりも、こいつを俺の物にしたいという欲求の方が何倍も勝っていた。
俺の指先は躊躇うことなく、スカートから露わになっている腿に触れる。
その瞬間。
「…っ、会…ちょ…」
谷本麗奈の涙混じりの声が頭の中に響いた。

