君のいる世界





「…覚悟しろよ」



地を這うような低い声が聞こえたと同時に、会長の顔がすぐ近くに現れた。




ドンッ!!


その瞬間、会長に押されて背中にぴったりと壁が当たる。


会長の左手は私の顔の横で壁に付き、右手で私の顎をグイッと持ち上げた。




「…っ…はぁ……んっ…」



唇が重なった途端、容赦無く激しさが増していき熱い息が漏れる。


息が苦しくて会長の胸を叩いたけど、会長は唇を離そうとはしない。



「…あっ…」



会長が私の唇を舌で撫でると、私は背筋を震わせた。


その瞬間、口内に柔らかくて温かい物が滑り込んで来て私の舌を絡め取る。



「…も…もう…だめ…」



私の足から一気に力が抜けると、会長は私の膝を割り身体を支えるように足を入れて来た。


その間も、会長は口内を掻き乱し、歯茎をなぞってくる。


ぴちゃぴちゃといやらしくて甘い音が、更に私を刺激する。