コツコツ コツコツ コツコツ



背後から何かが定期的にリズムを刻んで来る



振り向くと



クリーム色のロングスカートに 白いブラウス

ブラウンに染めたミディアムヘアが サラサラ流れる

右手には 白い長い棒を持っていて


それが リズムを刻んでいた


めちゃくちゃ 綺麗な人
ほとんどノーメイクだけど 目鼻立ちはキリッとしていて 大人の女って感じだ


めっちゃタイプなんですけど!!!!!!!!!!!!!!!

うわぁ~い。だんだん近づいて来るんですけど。

えっ?マジでマジでマジでヤバいょ!

真っ直ぐに俺に向かってやって来る

えっ?もしかして!俺に惚れたとか?

マジっすかぁ~!!!!!!



コツ


白い長い棒が 俺の自転車のタイヤに当たる


“あのぅ。すいません。通してもらえますか?”


“あっ、すいません”


俺は慌てて 自転車を動かした


彼女は 自転車との間を通り抜け 玄関へと向かった


も、もしかして!龍馬のお姉さんって…あの人?!