学園ドラマなんかで よく現れる 高架下の川辺
体格の良い学ランを着た3人が どう見ても体格の違う弱々しい少年1人を取り囲んでいる
“おい、原田。頼むよ。”
学ランの一人が 威勢良く切り出す
“原田く~ん。僕達、友達だょね?困った時はお互い様だょね?だからさぁ、ねっ”
チャラ目の学ランが カンに障る話し方で煽り出す
残りの学ランは 指をパキパキと鳴らし 話す事はせず様子を見ている
“あ、あの。僕、もぅお金がないんです…”
弱々しい少年は 三人に取り囲まれ ただ立ち尽くしている
“はあぁぁん?!そんな事言ってもいいのかな?原田く~ん。姉貴がどうなってもいいのか?”
チャラ目の学ランが まくし立て出す
“で、でも…本当にないんです…”
“ふーん…なら。しょうがないよね?”
チャラ目の学ランが舌打ちをすると 残り二人の学ランが少年に近づいた