「まぁどうにかなるよ。行ってきまーす」


これ以上相手してたら遅刻しちゃう…


「………」


返事すらしないで目玉焼きを食べている彼


「じゃあ…」


「あ、ちょっと待ってー」


突然思い出したように立ち上がった


「ほぇ……?」


グイッ


出て行こうとする私の手を軽く握られた


「これ持ってってー」


「……ペンダント…?」


彼の手の中には金のチェーンに十字架の洒落たデザインのペンダント


「やっとルゥから届いたんだー。今までの外してこれつけて」