悪魔なヴァンパイア






「ナイスキャッチ!!」


………は?これは…


「悪かったって。それやるから月曜までに機嫌直して来いよーっ」


それだけ言うと軽く手を振って、私とは逆の方向に歩いていった


残ったのは私と…


「カイロ……?」


白くて暖かい…
さっきまで先生のポッケに入ってたやつだ…


「……ああいうタイプが計算だったら怖いな…」


通称、小悪魔タイプ…

もし女子だったら嫌われやすいやつだ…


「…ま、いっかー。」


先生は無意識、無自覚

……そう信じとこうっとっ


私はカイロを握りしめて校門をくぐった