「今すぐじゃなくてもって言われても…」 「あ、ストップ。」 会話を遮るなっ! 「ストップじゃなくて…あの…」 会話をしてるつもりなのに、ソルテと目が合わない しかも無視されてるし… 「ちょっと、どこ見て…」 ━━━━━ガチャッ 玄関のドアが開く音がする 「あは。まだ衰えてなかったっ」 「………何がですか?」 「ん?聴覚。」 どんどん近づいてくる足音 「やっぱ来てたか」 私ではなくソルテに目をやる男 黒い髪に、赤の瞳。 着崩したスーツに身を包んでいて、背が高い彼に似合ってる