「だってここじゃ寒いでしょ?」 「…うっ…」 確かに… 否定はできない… 「もうすぐそこじゃん。ぶっちゃけ案内されなくても行けるし」 「…なっ……」 「よっしゃ、ついて来いっ!」 なんでそうなったっ!? しかも立場逆転ですかっ!? 「なんで家知ってんですか…?」 「ん?何度か行ったことあるし」 いや、来た記憶ないんですけど… 「ま、里夕が小さいときだったからねー。覚えてないのも仕方ない…許す。」 え?なんで上から? 「それに僕自身、長いことこっちにいなかったからさ」 「こっち?」