―――――バーンッ!


………っ!?


突然響く銃声


「あ……っ…」


一瞬の出来事…


何が起きたのか全く理解できない…


でも、また…


…彼が私を守ってくれた


「ちょっと…っ…」


声にしたいけどなんて言えばいいかわからない…


抱きしめられてる感じで守られてる自分…


彼のおかげで私は無傷…


でも……………


「あ、心配しないで」


私の気持ちを察したように再び優しい目になる彼


狙ったのかまぐれだったのか、弾は彼の心臓に近い場所に撃ち込まれていて、白い服が赤に染まっていった


だけど彼はそんなことは気にしていないように…


自分の血を舐めながら殺気を感じる笑顔でこう言った


━━━これぐらいじゃ死なないからさ。