悪魔なヴァンパイア






「はぁ?嘘も程々にしろよ?」


「あいにくつまらない冗談は嫌いでね。連れて帰りたければどうぞ?まぁ、里夕ちゃんが帰りたいと言うならね」



「どうして自信満々なんだか。そんなの言うに決まってるだろ?」


視線が私に向けられた時ソルテの勢いが止まった


どうしていいかわからない私は咄嗟に目をそらしてしまった


「里夕…」


そうつぶやいてゆっくりと距離を縮めてくる


その笑顔はいつものソルテのまま。笑顔だった。


「……っ」


だけど、つい一歩下がってしまった


怖い…怖い…怖い……