逆になんでルゥの兄貴がこんななんだろう?


張り切ってるレアンを寂しげな目で見たのは申し訳なかったと思う


「うむ?そこか?」


そんなことは気にしない様子で僕の横から地図を見る


「ならばさっさと行くぞ」


レアンの右手から光が放たれた


「ねぇ…目的は?」


彼の魔法陣が現れる


「目的?そんなものは知らん」


「僕に恩を売るつもり?じゃなきゃ自分の魔力を削ってまで…」


「ふん。恩を売る…それもいいな。」


僕たちが光に包まれる寸前に彼が寂しそうに笑ったのがわかった


「強いて言えば…大切なヤツと離れる辛さは我も十分知っているからだ」