「…里夕は昨日の黒スーツのところへ行ったんだ。」 考えろ…… 「…自分の意志でか?」 怪訝そうな顔でこちらを見続けるレアン 「多分…電話番号を手に入れることくらい簡単。里夕の両親について教えるとでも言ったんでしょ…」 やっぱり行くとしたら本社か… それとも別のところか? 「もしくは僕について…」 「……貴様のことを知っておるのか?」 思い返る記憶 忘れたいけど絶対に忘れてはいけない出来事 「知ってるよ。僕が奴らを知ってるのと同じようにね」