「じゃあいってきますっ」


奴らが諦めて帰ってしまえば両親の情報が掴めなくなる…


「よくわからんが…急ぎの用なのだな?」


「……はいっ」


私の必死さに気づいてくれた…

つくづくこの人はいい人だなって思った…


「あっ…もしよかったら私の家にいてくださいっ!!ソルテがいますけど喧嘩だけはしないように…」


曲がり角に向かって走り出す


「貴様…いや…里夕はどこへ行くのだっ!?」


答えは迷わなかった

振り返り笑顔でいう


「真実を求めにちょっとそこまでっ!!」


帰ってくるっ!!帰ってくるっ!!

絶対にここに帰ってくるんだからっ!!


レアンと話したおかげかな…



なんだか気分が前向きになった気がした