近づいてきた結果

私の目の前に立っている…


「あ…あの……」


「昨日はソルトレークのせいでろくに話も出来なかったからな」


ビビっ…驚いてる私とは逆に満面の笑みの彼


「…そんなに怖がるな。取って食ったりはせんぞ」


そんなこと言われても…


てかやっぱり顔に出てるってこと…?


「まぁ…選ばれし人間…その血は美味だろうが…」


目を細めながら顔を近づけてくる…


あ、ヤバい…この人信用できない……


「う…選ばれし人間って…」


「うむ?」


どうにか話題をそらしたい…

この近さは血吸われる勢いだぞ…


「その…ソルテの婚約者ってやつですか…?」


「結婚するかは別としてヤツが生きるために必要なのは貴様だ」


「結婚するかは別として…ってことはやっぱ結婚はしなくてもいいんですよね?」