僕と君は同じ道を同じ歩幅で進む事を辞めた。 僕は僕。 君は君。 それぞれ自分の力だけでがむしゃらに歩いていった。 僕は最初、全く慣れなかった。 バイト先から新しい僕だけのお家に帰る途中、迷子になっても見つけてくれる君がいなくなった。 だから地図を買った。 新しいお家の、 新しいカーテン、電球、壁時計。 どれも装着するのに、背伸びをしても届かなかった。 だから台を買った。