1週間のしあわせ台風


君と付き合いだして3日位経った日の昼、
君は僕の部屋にいた。

前日の夜、
君は僕のお家にお泊まりしていた。
『明日は8時から仕事だから』
そう言っていたのに、
時計を見ると昼の12時をまわっていた。


君はさほど慌てる様子もなく、
仕事着じゃない、普通の洋服に着替えて、
『寝坊しちゃったよ~行ってくるね』
そう言って君はゆっくり僕の部屋を出て行った。

僕は君の後ろ姿を見て、
何かが引っかかるような不思議な感覚を覚えた。