1週間のしあわせ台風


何通かメールのやり取りをして、
僕達はその日の夜、1年振りに会うことになった。


僕は髪を巻いた。
何度も何度も鏡を見てまつ毛の上がり具合を確認した。
可愛い白のワンピースを着た。
無駄に絨毯のゴミをコロコロで取り出した。
もう少しで君が来るという頃、
僕は気づいた。
気合いが入り過ぎてるという事に。


夜中におしゃれなお店なんて開いてない。
きっと会うのも君の車の中か、
僕のお家の中。


僕は急いでワンピースを脱ぎ捨て、
いつものモコモコのパジャマに着替えた。



そんな風に可愛くないところは
やっぱりまだ変わってなかった。