ロビーはたくさんの人でにぎわっていた。 写真撮影をする人、世間話に花を咲かせる人などなど。 「日那子、お疲れ。」 「ありがと。」 俊が私の頭をぽんぽんとなでる。 「ちょ、何よ。」 「さすがだな、この前聞いた時よりもすんげーよかったよ。」 満足そうに笑いながらそう言った。