「里中君はいつからバスケやってるの?」
「小3。」
「へぇ~……。っっっ小3?!」
「あぁ…。そんな驚くことかよ?」
「すごいね!(そりゃ強いよね。)」
「あぁ…。」
あああああ…。
会話終了だよ。
ほんと何話したらいいか分かんないな。
「さっ…里中君はさぁ、……あっ!あっちゃんと仲いいんだね!」
「あぁ。佐藤と里中だから、出席番号前後でさ。自然と友達になったんだ。」
あ。そっかそっか!
出席番号近かったら自然と喋るよね?
「お前、孝志と幼馴染なんだろ?」
「へ?あっあぁ…そうだけど?」
「あいつがお前の話しててさ、練習中に「あいつが七瀬だー」って教えてくれてさ。」
あ!だから名前知ってたんだ?
「ごめんね!私何も知らなくてさ…。」
「いや、別に。……てかさ?」
「ん?」
「あいつー…高田だっけ?」
「あ。純ちゃん?」
「孝志のこと好きなわけ?」
うわっ!鋭い…
「わわわわっ!分からないけどー…」
「見てたら分かるっつーの。」
「やっぱり?分かるよね。今日も楽しみにしてたんだよ?」
「そうなんだ。孝志、鈍いからなぁ~。」
「だよね~!」
うんうん!あっちゃんのことよく分かってんじゃん!
何気ない話をしながら歩いて行くと、気づいた時にはお店の近くに来ていた。
「亮!明日美!早く来いって!!」
「あいつ~… ほんとにマイペースだよな。」
「そうだよね。」
里中君、第一印象と違うかも。
お店の中に入ると、今までに見たことない光景で。
並んでいるシューズとかボールとかユニホームとかを見てあっちゃんがはしゃいでいた。
里中君もあっちゃんにつられるように、はしゃぎだして。
あっちゃんと2人だと全然違うんだな。
面白くて、ちょっと笑っちゃう。
