「イエーイ!!」
「兄ちゃん、今度こそ逃げられんなよ?」
「おつかれ~」
ひとしきり野次を入れて散っていく人たち。
男も男で
「あぁ。ありがとな!」
なんて言ってるし。
みんな散ったあと、まぁ、2人になるわけで…
「すいませんでした!!」
全力で謝るアタシ。
「ホントだよ…。めっちゃ痛かったし。」
そう言って背中辺りをさする男。
「でも許す。あとこれ、はい。」
そう言って渡されたのは、さっきコンビニで買えなかったバイト雑誌。
やっぱりなぁ…
「あ、ありがとうございます。お金払うんで、着いてきてもらえますか?」
「あぁ、いいよいいよ♪」
「え。でも悪いです。」
そういうと、「うーん。」と考え出した男。
「! じゃあ、おねーさん俺の友達になってよ♪」
「イヤです。」
即答で答えたアタシ。
ヤバ…失礼だったかな?
でも嫌なもんは嫌だし。
「ちょ、即答って…」
「あぁ、すいません。こうゆう性格なもんで。」
