ま、いっか♪
バイト先も無事に決まったことだし!
これでお母さんに頼らないで済む。
「ふわぁ~…。もう眠いし寝よう…。」
―――――――夢を見た。
そこにはあたしと誰かがいて…仲良く笑っていた。
こんなこと、あるはずないのに。
あたしは好かれちゃいけない人間なんだ。
小さいころから言われてきた。
「冷血人間」
「お前なんか死ねばいいのに。」
「あれ?このゴミ私に話しかけてくる。」
「キャハハハ!」
「キャハハハ!」
「キャハ――――――――――――
ガバッ!!
「はぁはぁ…」
また…だ。
あの記憶は何なんだろう。
私には、あんな記憶ないんだ。
いや、ないはず。
「シャワー浴びてこよ…」
シャワーを浴びながら少し考えた。
どうして記憶のないことが度々夢に出てきて、
それを体験したかのように感じるのだろう…。
でもいくら考えても答えは見つからなくて……
それがもどかしくて仕方がなかった。
