お前なんか大っっ嫌いだ!!




は?
なんで遊子の家?




「おっしゃっている意味が…」




『だーかーらー。俺んち本屋をいくつか経営してるんだ。だから友奈のこと親父にはなしたらいいってさ♪』




本屋ねぇ…




「考えとく。」




『えぇ!俺、友奈がOKしてくれると思って明日からって言っちゃった。テヘッ』




……………。
スー

あたしは大きく息を吸い込んで…




「このアホ野郎。いっぺん死にやがれ、カス!」




はぁスッキリした♪




『そんなこと言ったって…もう、頼んじゃったし?それに親父も“お前がいいなら連れてこい。時料はちょっとあげてあげるから”って…』




!?
なんだって!?

“時給をあげてあげる”!?




「遊子…やっぱ行くわ。」




時給に釣られるあたしって…
でもパパが稼いでたまではいかなくとも、少しでもおおいほうがいいもんね。




『ホント!?よかった♪』




………でもなぜだろう。
コイツと話してるとどっちが男だか分からなくなる。