重要な案件を解決する為や、教皇の暴走を防ぐための会議を目的として設置されているのが、議会だった。
議会は本来定例で行われるが、このように急遽設けられる場合もある。
「……それでは、議会を始めたいと思います」
しんと静まり返ったホールの中心で、ダリスがそう宣言した。
「マドリード様、お願いします」
マドリードは立ち上がると、議会のために集まった高位の神官達を見渡した。
「みなさん、聞いてください。私たちが待ち望んだ、古の姫巫女が、ついに復活をとげたのです」
厳かに、見るもの、聞くものを惹きつけてやまない不思議な声音でマドリードが宣言した。
神官達は口々にヒソヒソと何かを囁きあっている。
マドリードはそんな彼らの反応に臆することなく、しゃんと前を向いたまま続けた。
「文献の通りならば、間もなく世界を揺るがす大きな戦乱が招かれるでしょう。それは、数千年の昔からアルガによって定められた運命。それでも、私たちは戦わなくてはなりません」
ホールからは狼狽の声が次々とあがる。
無理もなかった。
そんなものを本気で信じているものは、今ではもう限られているのだから。
「果たして」
不意に会場の中心から重々しく声が響いた。
それまでざわついていたホールが、まるで水をうったように静まり返る。
「果たして、それは本当に古の姫巫女なのでしょうな?」
立ち上がり、そう呟いたのはラダムスであった。もちろん、そうくるであろうこともマドリードにはわかっていた。
臆することなく、真っ直ぐラダムスを見つめ返す。
「もちろん、そう疑われる気持ちもわかります。みだりに戦火の元になる火種を投じる気もありません」
マドリードはぴしゃりと言い放つと、ダリスに目配せした。
ダリスは頷くと、ホールを見渡した。
「みなさんに、ご紹介しましょう。ユラ・アルナーン様です」
ホールにどよめきが走る。
議会は本来定例で行われるが、このように急遽設けられる場合もある。
「……それでは、議会を始めたいと思います」
しんと静まり返ったホールの中心で、ダリスがそう宣言した。
「マドリード様、お願いします」
マドリードは立ち上がると、議会のために集まった高位の神官達を見渡した。
「みなさん、聞いてください。私たちが待ち望んだ、古の姫巫女が、ついに復活をとげたのです」
厳かに、見るもの、聞くものを惹きつけてやまない不思議な声音でマドリードが宣言した。
神官達は口々にヒソヒソと何かを囁きあっている。
マドリードはそんな彼らの反応に臆することなく、しゃんと前を向いたまま続けた。
「文献の通りならば、間もなく世界を揺るがす大きな戦乱が招かれるでしょう。それは、数千年の昔からアルガによって定められた運命。それでも、私たちは戦わなくてはなりません」
ホールからは狼狽の声が次々とあがる。
無理もなかった。
そんなものを本気で信じているものは、今ではもう限られているのだから。
「果たして」
不意に会場の中心から重々しく声が響いた。
それまでざわついていたホールが、まるで水をうったように静まり返る。
「果たして、それは本当に古の姫巫女なのでしょうな?」
立ち上がり、そう呟いたのはラダムスであった。もちろん、そうくるであろうこともマドリードにはわかっていた。
臆することなく、真っ直ぐラダムスを見つめ返す。
「もちろん、そう疑われる気持ちもわかります。みだりに戦火の元になる火種を投じる気もありません」
マドリードはぴしゃりと言い放つと、ダリスに目配せした。
ダリスは頷くと、ホールを見渡した。
「みなさんに、ご紹介しましょう。ユラ・アルナーン様です」
ホールにどよめきが走る。


