『僕』が交した約束




「・・・侑斗!」



アイツの行く場所はわかる

私は刹那の病室に向かった






そこに、侑斗はいた

大声で泣いている侑斗



「・・・侑斗」



その後ろ姿に、声をかける

振り向かない侑斗



「・・・私、刹那と約束した。

 侑斗の、気持ちを教えるって」



「・・・・・・今、刹那の話をするな!」



「でも、叶えられなかった・・・」



「うるさい!うるさい!」



侑斗が、首を振り

大声で否定する



「もう1つ、約束したことがある

 刹那のことを・・・小説に書く。

 侑斗も手伝ってほしいの」



「・・・・・・刹那、刹那っ・・・!」