☆刹那母side



ちょうど今から半年前

3月の終わりに

私は先生から最悪の言葉を聞かされた



「刹那さんの脳に、

 腫瘍が見つかりました」



「・・・・・・はい?」



「つまり、癌です」



意味がわからない

娘は、喉の・・・声帯のことで

入院していたはず



なのに・・・癌って何?



「・・・治るんですよね?」



「・・・・・・確率は、少しあります」



「少し、ってどれくらいですか?」



隣に座っていた新しい夫が

先生に聞く



「・・・・・・それは、非常に少ないです」



・・・刹那は、助からない



「余命は・・・半年」