『僕』が交した約束

☆侑斗side



記憶喪失事件から、

1か月がたった



俺はリハビリの結果、

1人で歩けるようにまでなった



そして、考えたことが1つ・・・



「・・・どうすればいいと思う?」



「・・・・・・知らない」



「そう言わずにちょっと考えろよ」



「・・・俺に相談するなよ」



「智樹のケチー」



川下の見舞いに来た智樹を

廊下で捕まえて相談をする



俺は、智樹に1つの質問をしていた



「・・・そんなのは、美弥に話すのが

 一番だと思う」



「だって、恥ずかしいじゃねえか

 今さら友達に見舞いに来てほしい

 なんて、言えねえもん」



「・・・もんって言うな。キモい」



意外に毒舌の智樹の言葉に

少し傷つきながらも、

言ってることはあってると自覚する